「歩」をうまく動かしていますか?

2012-01-19

IT関連企業の若い経営者たちに共通するのは、仕事と人生を一種のゲーム感覚で見ていることです。「汗と涙と根性」みたいな悲壮感がありません。ゲーム感覚がよいか、それとも浪花節感覚がよいかについては、一概に論じられないところがあります。それぞれに強さと弱さがあるからです。弱さでいうと、前者はねばりに欠け、後者は精神論に傾きやすいことが指摘できるでしょう。ゲーム感覚で仕事を楽しみながら頭角を現す人には、状況の変化に一喜一憂することなく冷静な判断が下せる人が多いようです。ゲームであれば、目的は高得点をあげること。現有メンバーの力をどうすれば最大限に発揮することができるか、ひたすらに考えます。(参考→ http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/)浪花節感覚の人にありかちな、情に足もとをすくわれるということはありません。そのため逆に、あからさまな効率志向が人心の離反を招くといった現象も、ときどき見られます。このレベルでは一流のリーダーとはいえません。ゲーム感覚で仕事を楽しみながら、なおかつ人の心に精通している人こそが、超級の称号に値するリーダーです。仕事がチームゲームであれば、リーダーは人を駒のように動かします。ふつう駒だの歯車だのといった言葉を用いると、マイナスの印象で受け取られるものですが、それは「人を人とも思わない」「人の心に配慮しない」というイメージがあるからです。メンバーの共感と納得を引きだす努力をすること、それをきちんと行なっておけば、非人間的という印象は生じません。私か出会った超級レベルのリーダーたちは、自分の部下に対して悪い感情をもつことがほとんどありませんでした。悪い感情とは、怒り、憎しみ、嫌悪、侮蔑、敵意などです。できない部下であれば、ほんの少しでもできるように改造するまでのこと。将棋の「歩兵」クラスならば、なぜおまえは歩兵なのだと怒っても仕方ありません。うまく敵陣に送り込んで「成金」の働きができるよう布陣を整えるのがリーダーの役目なのです。