企業間の財務諸表の比較可能性を改善するためのプロジェクト

2010-11-11

IASには、同一の経済事象ないし類似の取引に対して代替的な会計処理を自由に選択できるとしているものが多くあり、企業がIASに基づく財務諸表を作成しても、その結果作成される財務諸表が必ずしも他社の財務諸表と比較可能なものとならないという問題がありました。このような状況の打開を目指して、企業間の財務諸表の比較可能性を改善するためのプロジェクト(財務諸表の比較可能性改善プロジェクト)が87年に開始されました。このプロジェクトの基本的理念は、同一の経済事象ないし類似の取引に対してそれまで認められてきた選択肢(代替的会計処理)を極力なくし、できるだけ1つの会計処理以外を認めないとすることで、IASに基づく財務諸表は何の調整も行うことなく企業間で比較ができるようになるというものでした。