日本車にゴルフの後追いが続出

2011-09-26

あまりに進歩的な思想はなかなか理解されがたい。ゴルフもその例外でなく。こいつを輸入したヤナセは、当初在庫の山に頭を抱えていたものである。当時の私が買った初代ゴルフも、ヤナセで働く友人が、なんとか買ってくれないかというので引き受けたものだったのだ。しかし、ゴルフはしだいにその理解者を増やし、以後、日本における輸入車のベストセラーカーの道を邁進していく、そして、これまで小さなアメリカ的なクルマ作りに甘んじていた日本車メーカーに多大な影響を与えることになる。マネならまかしてくださいなとばかり、日本車にゴルフの後追いが続出した。マツダの初代ファミリアはそのなかでは最も成功した部類であろう。こいつは売れに売れて、当時、オイルショックでロータリーが在庫の山となり、深刻な経営危機にみまわれたマツダを起死回生させたのであった。あのゴルフショックから30年、この間、日本のクルマは大きく変わった。一本松のドリフト競争も、コーナリング競争も、はたまた剛性競争も、考えてみればあのゴルフからはじまったようなものだ。ある意味ゴルフは日本車の恩人のようなところがある。そして、この「間違いだらけ」もゴルフとともにはじまったのである。それではこの30年間に、ゴルフと日本車はどのように変わったのだろうか。日本車はどう進歩し、ゴルフはどう進歩したのか、そいつを新しいゴルフVといまの日本車を比べることで検証してみよう。

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