脱皮の進み具合

2010-11-16

土産物屋で指先で甲羅の硬さを調べるのとさほど変わりないが、果物などの熟し度合いを計る硬度計で、季節ごとに変わる甲羅の硬度を調べていた。その結果たしかに、八月から十月にかけて甲羅の軟らかい力二が増えることが判った。前に説明したように、「雄ガニでハサミが大きくなった力二は二度と脱皮をしない」ことを証明するには、界実硬度計では不確か過ぎる。外からは見えないが、カニは脱皮が近づくと体のどこかにその準備の兆しがあるはず。大量の力二を対象にして、脱皮の経過を正確に知るところは体のどこか。それはズワイガニのロに近い部分で「第二小顎(がく)」。小顎とは生きた力二が口にアワを吹きながら開けしめしているところ。この小顎の縁辺にある細かい毛(剛毛)も一本一本脱皮するので、古い毛から新しい毛が擦り抜けていく様子とか、新しい毛がはえている「表皮」が古いものから離れていく距離で、脱皮の進み具合を知ることができた。