学力一辺倒も誤りだが、薄っぺらな個性や人間性(いずれも、その熟成には時間と素質と環境が必要である)なるものを振り回して勉強を軽蔑する教育論も、結局は「学力」なり「学歴」「学校歴」なりに異常にこだわっているという点て学力一辺倒主義者と同じなのである。コインの表裏、フイルムのポジとネガの関係にすぎない。その底には、嫉妬、怨念、欺隔、そして責任転嫁が渦巻いている。これが教育病理でなくしてなんてあろうか。受験の成功者の病理次に、受験がとんとん拍子にうまくいって、はた目にはうらやましいエリート街道を走っているように見えるケースが陥りやすい病理について考えてみたい。勉強のできる「いい子」「エリート」はともすれば周囲が過剰ともいえる高い評価を与えるため、ナルチシズム(自己愛)を肥大化させてひどく傲慢になったり、高い評価を維持し続けたいという無意識の願望から、周りの評価を常に気にするようになって、「いつもトップクラスでなければならない」「失敗してはいけない」という強迫観念を持つ気の小さい性格を育んでしまう危険がある。これが冒険を避け、石橋を叩いても渡らない保守的官僚主義のパーソナリティーを生むことになる。
【参考記事】
http://www.shopyland.net/menu2/yrrwpb13195.html