古着をほどいて作る更生服

2011-02-17

1947(昭和22)年1月30日、フランスの木綿王ブサックの後楯で、クリスチャン・ディオールがパリ・モード界にデビュー(林邦雄著『戦後ファッション盛衰史』)。彼が発表した「ニュールック」「ロングスカート」は大センセーションを巻き起こし、女性の脳裏に「ファッション」という言葉を強く焼きつけた。だが、日本はまだ“てんやわんや”の時代であり、既製服業者は配給衣料品の製造を手掛けていたに過ぎなかった。昭和23年にはモンペを脱ぎ、ブラウスにスカートの女性が現われ始め、この年後半にはロングスカート姿が目立つようになる。これは1947年2月にクリスチャン・ディオールがパリで発表したロングスカートが上陸したものであった。しかし、新しい生地ではなく、たいていが古着をほどいて作る更生服であった。